「嘘まみれの嫌煙キャンペーン」レポートの嘘まみれ

超簡単!室井尚のタネ明かし

<2:パンジー先生の捏造疑惑>

バナナ写真

いきなり珍情報

さてさて、パンジー室井尚先生の「嫌煙運動」という神経症(「嘘まみれの嫌煙キャンペーンを大学人はどう考えるのか」(改訂版) ですが、まず冒頭の「0.はじめに」をざっと読んでみましょう。

私たちは世の中のメディアで流通するでたらめな情報に惑わされず、冷静な科学的検証に基づく議論をしていかなくてはならないのではないでしょうか。

さすが国立大学の先生、よいこと仰いますね。みなさん肝に銘じておきましょう。それはそうと、この章にさっそく珍情報が載っていますね。

浅野牧重氏による人工的に捏造された「きれいな肺とタバコによって汚れた肺」が小学生用の副読本やいろいろなパンフレットに転載されていますが、これが捏造写真であることはあまり知られていません(生体の肺はけっしてあんな風に黒くはなりません)。

真っ黒な肺の写真

なるほど、「きれいな肺とタバコによって汚れた肺」の写真ってどっかでみたことあるような… タバコを吸う人の肺は真っ黒ってやつか。あれが捏造写真だったとは知らなかった。さすが大学の先生、一般人が知らない情報をご存じです。

スーパーマン浅野さん!

ところでここに登場する「浅野牧重氏」って誰ですか? 調べてみましたが、残念ながらそんな人は実在しません。いや、100%実在しないと断言するのは言い過ぎでしょう。日本中隅々まで捜せばいる可能性も捨てきれません。だけど、「きれいな肺とタバコによって汚れた肺」の写真を捏造した「浅野牧重」さんを捜すのは、砂漠でお目当ての砂粒を捜すぐらい至難のワザかもしれませんよ(笑
まあ一応、似たような名前の医者だか学者の先生はいらっしゃるようなので、ここでは仮にその「浅野」さんが「きれいな肺とタバコによって汚れた肺」の写真を捏造したと仮定しましょう。

この「浅野」さん、実はとんでもないスーパーマンなのです! なぜなら、「タバコによって汚れた肺」の写真って「小学生用の副読本やいろいろなパンフレット」に載ってるだけじゃないんです。他にもイヤというほどあります。お暇な方はためしにgoogleでイメージ検索してみてください。「肺 タバコ」「肺 煙草」のキーワードなんかいいかもしれません。ここでヒットする写真もぜんぶ「浅野」さんの捏造なんでしょうか。中にはちゃんと写真を提供したお医者さんの名前も載ってたりしますが、そこまでひっくるめて全部「浅野」さんの捏造なんでしょうか。スゴイよ浅野さん!

さらにお暇な方は「smoker lung」「smoking lung」「cigarette lung」「tobacco lung」など英語で検索してみてもいいですね。世界中の写真が見られます。これもやっぱり「浅野」さんの捏造なんでしょうか? スゴ過ぎるよ浅野さん!

そういえば、僕が数年前、有楽町フォーラムで見た「人体の不思議展」でも真っ黒な肺が展示されていました(「人体の不思議展〜呼吸器系標本」)
たしかこの標本群はすべて中国で献体されたものだったと記憶してるんですが・・・あれもこれも、みーんな「浅野」さんの捏造なんでしょうか? メチャメチャすごいよ浅野さん!
それとも世界中に繁殖した無数の「浅野」さんたちがせっせと捏造写真や捏造標本を作ってネットにアップしたり標本展を開きながら全国を巡回しているんでしょうか。
さすがパンジー室井大先生。スケールが壮大です!

室井尚による捏造

というか「浅野牧重氏による人工的に捏造された『きれいな肺とタバコによって汚れた肺』」の「情報」…これってパンジー先生による捏造と考えざるを得ないんですけど…

どうでしょう、将来パンジー室井尚先生が大往生されたあかつきには、先生の真っ黒な肺をご立派な標本に仕上げて国立科学博物館なり横国大キャンパスなりに展示していただきたいですね。タイトルは「浅野牧重氏による人工的に捏造された肺(パンジー室井尚提供)」で、いかがでしょう? 
横国大の関係者の皆さま、ぜひ先生に提案してみてください。



Original: 2006-Nov-7;updated: 2006-Nov-13;
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